水回りのリフォームを複数か所まとめて依頼することで、費用を抑えられることをご存知でしょうか。個別に依頼するよりも、複数か所を一括でリフォームすることで、人件費の削減やセット価格での提供が可能になります。
そこで本記事では、なぜ水回りはまとめてリフォームするのがよいのか、水回りのリフォームをまとめて依頼した場合の相場などについて詳しく解説しています。
水回りはまとめてリフォームするとお得になる理由
まず、水回りをまとめてリフォームすることのメリットについて詳しく説明します。まとめてリフォームすることで、単に費用が安くなるだけでなく、時間や手間を節約することができます。それぞれのメリットについて順を追って紹介しましょう。
費用を抑えることができる
水回りのリフォームをまとめて依頼すると、工事費や材料費を一括で処理できるため、費用を抑えることができます。複数の箇所を一度に工事することで、人件費が一度で済み、手間が減るのです。
また、設備や材料をまとめて仕入れることで、仕入れ価格が安くなり、リフォーム全体のコストを削減できます。個別に依頼するよりも、まとめて依頼するほうが大きな節約になります。
複数回の工事依頼が不要になる
ひとつずつリフォームを依頼すると、何度も業者に依頼し、工事のスケジュール調整や新しい業者探しが必要になります。しかし、まとめてリフォームを依頼すれば、一度ですべての工事が終わり、手間が省けます。
工事期間も短縮され、家の水回りが使えない状態が減り、生活の不便も少なくなるのです。リフォーム後はすぐに快適に使用できるため、ストレスも軽減されます。
一貫したデザインで統一感が出る
まとめてリフォームを依頼すると、デザインを統一できるメリットがあります。各水回りが異なるデザインだとバラバラな印象になりますが、同じデザインテーマでリフォームすることで、家全体に統一感が生まれます。
とくにインテリアを重視する方には大きな魅力で、業者からデザイン面でのアドバイスを受けやすく、より満足のいく仕上がりが期待できます。
セット商品でお得になる場合もある
一部のリフォーム業者では、水回りをまとめてリフォームするセット商品を提供しています。これにより、キッチン、お風呂、トイレ、洗面所などを一括でリフォームでき、個別に依頼するよりも割引価格で提供されることが多いです。
セット商品を利用することで、お得にリフォームできるというメリットがあります。
水回りのリフォームの費用は?
水回りのリフォーム費用は、工事する場所によって異なります。以下では、各工事か所別にリフォーム費用の相場をご紹介します。
お風呂
お風呂のリフォーム費用は、戸建てやマンションでユニットバスの場合、相場は60万〜150万円程度です。一方、戸建ての在来浴室のリフォーム費用は、100万〜200万円が目安となります。
ユニットバスと在来浴室では、リフォーム費用に大きな差があります。ユニットバスは施工が比較的短期間で済むため、費用を抑えることができます。一方、在来浴室は、住宅ごとに設計されており、モルタルやタイルで壁や床を仕上げるため、費用が高くなる傾向があります。
トイレ
トイレのリフォーム費用は、戸建てで10万〜50万円、マンションでは10万〜35万円が相場です。トイレのリフォームでは、工事費用のほかに新しいトイレ本体の購入費用もかかります。
トイレのリフォーム費用が高額になるのは、和式から洋式に変更する場合です。また、ウォシュレット機能の追加なども費用が上がる原因となりますが、基本的には本体交換程度であれば、あまり高額にはなりません。
キッチン
キッチンのリフォーム費用は、戸建てで50万〜150万円、マンションで30万〜150万円が相場となります。キッチンのリフォーム費用は、使用するキッチン本体や施工方法によって大きく変動します。
キッチンリフォームは、コンロやレンジフード、水栓の交換やレイアウト変更を行うことが一般的です。これにより、施工方法が異なり、その結果、費用に幅が出ることがよくあります。
まとめてリフォームする場合の相場
水回りをまとめてリフォームできるパック商品には、主に3か所セットと4か所セットがあります。リフォームする場所の組み合わせによって、費用の相場は異なります。
3か所セットでは、キッチン・お風呂・トイレ・洗面の中から3か所を選んでリフォームできます。たとえば、キッチン・トイレ・お風呂を選ぶと相場は70万〜180万円、お風呂・トイレ・洗面だと90万〜135万円です。
また、トイレをリフォームせずに、キッチン・お風呂・洗面の3か所をリフォームする場合は、80万〜185万円が相場となります。戸建ての場合、費用の相場は少し異なり、キッチン・トイレ・お風呂の組み合わせでは80万〜180万円、お風呂・トイレ・洗面の場合は85万〜135万円、キッチン・お風呂・洗面では80万〜185万円です。
さらに、4か所セットの場合、マンションでは108万〜190万円、戸建てでは120万〜200万円が相場となります。
このように、水回りのリフォームは1か所ずつ依頼するよりもまとめて依頼したほうが費用を抑えられます。また、まとめて依頼することで、何度も業者を探したり、依頼手続きを繰り返す手間も省けるため、便利で効率的です。
水回りのリフォーム費用を抑える方法
水回りのリフォームは、製品や依頼方法によって費用が高くなることがあります。少しでも費用を抑えたい方のために、以下の方法を紹介します。
水回りに強いリフォーム業者を選ぶ
水回りに特化した業者を選ぶと、設備メーカーとのつながりが強いため、安く製品を仕入れることができます。また、工事の実績が豊富で短期間で工事が終わるため、人件費が抑えられ、トータル費用を削減できます。
リフォーム業者が選ぶメーカーにする
リフォーム業者が提案する製品を選ぶことで、安価な仕入れが可能になります。希望する製品を伝え、業者から条件に合った製品をいくつか提案してもらい、比較して選ぶことが費用を抑えるポイントです。
複数社で見積もりをとって比較する
複数の業者で見積もりを取り、製品代や工事費を比較しましょう。安価な製品を選んでも、工事費が高ければ総額は増えてしまいます。複数社に相談し、相場と照らし合わせて比較検討することが大切です。
補助金制度を利用する
水回りのリフォームには、自治体や国の補助金制度を利用できる場合があります。条件を満たせば、リフォーム費用を減らせる可能性があります。
たとえば、子育てエコホーム事業や長期優良住宅リフォーム推進事業、介護保険などが利用できることがあります。申請期限に注意し、確認して活用しましょう。
まとめ
水回りのリフォームは、個別に依頼するよりもまとめて依頼したほうが費用を抑えやすいです。多くのリフォーム業者では、水回りをまとめてリフォームできるセット商品を提供しています。まとめてリフォームする場合、戸建てでは120万〜200万円、マンションでは108万〜190万円が相場ですが、費用をさらに抑えるための工夫も大切です。
リフォーム費用を抑えるためには、補助金制度の活用や相見積もりを取ることが効果的です。また、水回りに特化した業者に依頼したり、製品選びを業者に任せたりすることで、コスト削減につながります。