
リフォームを機に、防犯対策の見直しをおすすめします。住まいの安全性を高めることで、家族の安心感も向上するでしょう。防犯強化のポイントを押さえれば、暮らしの安心が一段と深まります。そこで本記事では、リフォーム時に取り入れたい具体的な防犯対策と、具体的な選び方のポイントを詳しくご紹介します。
防犯リフォームをする前に知っておきたいこと
リフォームを検討する際、防犯対策も一緒に見直すことで、家族の安全性と安心感を大きく向上させましょう。このとき、泥棒の侵入経路や心理を理解しておくと、効果的な防犯リフォームを進められます。
泥棒は窓から侵入する
実際、泥棒が家に侵入する際、窓を利用するケースが全体の約6割を占めています。玄関や勝手口も対策が必要ですが、とくに窓周りは重点的な見直しが求められるポイントです。
また、泥棒が侵入を諦める時間の目安は約5分とされています。この時間で侵入を阻止する設備や工夫を施すことが重要です。
さらに、侵入方法として多いのがガラス破りで、その割合は全体の約4割に上ります。とくに一階部分や人目に付きにくい窓が狙われやすい傾向があります。泥棒の侵入経路の情報を基に、具体的な防犯対策を考慮してみましょう。
窓を防犯リフォームする際のポイント
上記でも解説したとおり、防犯リフォームを考える際、とくに重点を置きたいのが窓の強化です。ここでは、窓を防犯リフォームする際に押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。
防災安全複層ガラスを取り入れる
防災安全複層ガラスは、通常のガラスに比べて割れにくく、泥棒がガラスを破って侵入しようとするのを防ぎやすくなります。万が一割れても、破片が飛び散りにくいため安全性も高いことが特徴です。
二重窓の設置も効果的
二重窓にすることで、泥棒が突破すべき障壁が増え、侵入に時間がかかるため、犯行を諦める可能性が高くなります。また、二重窓は防音や断熱効果も期待できるため、防犯以外のメリットも得られるのが魅力です。
面格子を取り付ける
面格子(窓の外側にはめる木や金属の格子)の取り付けによって、窓自体への物理的な侵入を防ぐことができます。とくに一階や人目に付きにくい場所の窓には、頑丈な面格子の設置が有効です。
見た目のデザインも豊富にあるため、住まいの外観を損なうことなく防犯性能を高められます。
シャッターを取り付ける
シャッターは、侵入者にとって大きな障害となり、窓ガラスだけでなく全体的な防犯効果を引き上げます。また、シャッターは風雨から窓を守る役割も果たし、防犯と防災の両方に対応できるので非常におすすめです。
玄関の防犯強化も忘れずに
住まいの防犯を強化する際、窓に加えて忘れてはならないのが玄関です。玄関は住まいの顔であると同時に、泥棒にとっても侵入経路のひとつとして狙われやすい場所です。
ここでは、玄関の防犯力を高めるための具体的な対策を3つご紹介します。
玄関を明るくする工夫を
泥棒は人目を避けたがる傾向があるため、玄関周りを明るく保つことが重要です。センサーライトを設置することで、人の動きを感知して自動的に点灯する仕組みを導入できます。
センサーライト設置により、泥棒が近づきにくい環境を作るだけでなく、夜間の安全性も向上するでしょう。省エネタイプやデザイン性の高い製品も多く、手軽に防犯効果を得られるのが魅力です。
監視の目を取り入れる
玄関周辺に防犯カメラを設置するのも効果的です。泥棒に対して「監視されている」という心理的なプレッシャーを与え、犯行を未然に防ぐ役割を果たします。
また、万が一事件が起きた際にも、映像記録が手がかりとなり得ます。最近では、スマートフォンで映像を確認できるカメラも増えており、外出先からも状況を把握できる便利さが魅力です。
頑丈なドアに変更する
玄関ドアそのものの防犯性能を高めることも重要です。ピッキングやバールによる破壊に強い防犯仕様のドアや鍵を選ぶと、泥棒が短時間で侵入するのを難しくすることができます。
ディンプルキー(鍵山の代わりにくぼみをつけた複雑な構造の鍵)や電子錠など、高い防犯性能を持つ鍵を取り入れるのがおすすめです。また、ドアそのものを強化するだけでなく、補助錠を追加するとさらなる安全性を確保できます。
防犯リフォームの実施には専門業者への相談も大切
防犯強化のためのリフォームを検討する際、専門知識を持つリフォーム業者に相談することが非常に重要です。業者は、住宅の構造や状況に応じた最適な防犯対策を提案してくれます。
また、工事の際には安全基準に基づいた設計が求められるため、信頼できる業者と連携することで、効果的かつ安心できるリフォームが実現するでしょう。
まとめ
リフォーム時に防犯リフォームを行うことで、住まいの安全性を大きく向上させることができます。とくに侵入経路として狙われやすい窓や玄関は、重点的な対策が必要です。窓は防犯性能の高いガラスや二重窓を設置したり、面格子を追加することで、泥棒や不審者に対する障壁を高めることができます。玄関には、センサーライトや防犯カメラを設置することで、不審者を遠ざける工夫を行いましょう。これらの対策を取り入れることで、住まいの防犯性を大幅に強化でき、家族全員が安心して暮らせる環境を作れます。なお、リフォームを進める際は、専門知識を持つリフォーム業者に相談し、住宅に最適な防犯対策を取り入れることが大切です。